
あけましておめでとうございます!
未来づくり事業部長の安部です。
昨年は、予期せぬ感染症の流行で、良くも悪くもさまざま決断を迫られた一年でした。
南小国町は人口4千人の町。隣接する市町村も小規模自治体が多く、高齢の方が多いことに加え、医療も十分に整っているとは言えない環境です。
とはいえ、『挑戦』を掲げ、町に“新しい人と産業の流れをつくる”ための事業をしている以上、危ないからすべて止めるというのではなく、対策とリスク管理を徹底したうえでできることをやる、という姿勢で進めてこられたことには、感謝しかありません。
2020年をふりかえる
2月、3月には、オンラインも併用しながら『阿蘇ファーマーズキャンプ』を初開催。東日本大震災後に東北の食を復興させる意図ではじまった取組を、熊本地震からのつながりで阿蘇に輸入。
地域の志ある“食にかかわる方々のスキルアップ及びネットワーキングの場”として、7月から産山村で実施した『産山起業・ものづくり塾』へつながりました。
『産山起業・ものづくり塾』では、食の商品開発をテーマに、伴走型の支援を実施。12月のお披露目会では、6品の試作品を発表することができました。
2021年2月の商談会を経て、商品を実際にお手元に届けるまで塾生の挑戦が続きます。

4月、5月からは、起業型地域おこし協力隊が2名着任しました。
自分の叶えたい未来と、南小国町にあってほしい未来を重ね合わせ、独自のミッションを掲げています。コーディネーター、地域パートナーとの3者で、ミッション達成を目指し日々取り組んでいます。10月には中間発表会を行い、町内の方々にご参加いただき、あたたかい励ましの言葉をいただきました。

7月には、数々の逆境をチャンスにして、新規事業を興そうという町の補助金『協働型逆境克服チャレンジ補助金』を原資に、3つのプロジェクト組成に携わらせていただきました。
『山鳥の森オートキャンプ場クラウドファンディング』『南小国町あか牛販売会』『くじゅう・わいた展望公園にぎわいプロジェクト』、どれも南小国が誇るハイパーでチャーミングな町民の方が中心となり、2月までのプロジェクトを進めています。
5事業者が協働して1つのプロジェクトを実施するという、補助金としても初の試み。
『山鳥の森オートキャンプ場クラウドファンディング』は、寄付額6,642,000円、410人の方から支持されるビッグプロジェクトとなりました。
7~8月は、若者へ南小国町を舞台に挑戦と内省をするプログラム『ワーキングバケーション』をフィールドワーク型起業塾として実施。
週3日、午前中は農家さんのお手伝いをし、共同生活をしながら自分のこれからや地域とのかかわりを考える1ヶ月間となりました。(詳しくはコチラ)
このプログラムをきっかけに、南小国町へ中長期滞在を決めた参加者も。
南小国町には専門学校や大学がないため、若い力はとても貴重なのです!

彼らの力も借りながら、12月には実践型起業塾『ミライづくり起業塾』を行いました。
さまざまなテーマを持った参加者が、南小国町と出会い、じっくり取り組める事業プランまで練り上げます。
2月の後半に向けて準備を進めています。後半では町内向けの発表会も予定していますので、お楽しみに!

2021年に向けて
さて、1年を振り返ってみて改めて思うのが、この事業に関わってくださっている方お一人お一人が望む未来のために行動してくださったからこそ、多くのプロジェクトが生まれたということ。
ミライはつくれる。
何が起こっても、望む未来をつくりだす力は、私たちの中にある。
そう、確信を持った1年でした。
来年も、何が起こるかわかりません。良いことも悪いことも、何が起きても、そのとき望む未来のために、守りたいもののために、一歩ずつ進んでいくしかないのだろうなと思っています。
今年も、大好きな人たちと笑い合える1年にできますように。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社SMO南小国 未来づくり事業部
部長職 安部 千尋
(※ 本文中の写真は、一時的にマスクを外して撮影したものです。)