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【ミライづくりブログ】SMO南小国 未来づくり事業部に所属するコーディネーターたちの、日々の活動を紹介していきます。
2021-03-30

『食と健康の場づくり事業』紹介② 〜モニター講座を開催しました!〜

皆さん、こんにちは!
未来づくり事業部の德丸ひかりです。

今回は、2月に食と健康の場づくり事業の一環で開催した「食と健康の場づくりモニター講座」についてお伝えします!

食と健康の場づくり事業についての詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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【食と健康の場づくりモニター講座】

この事業で、地域の方と一緒にやりたいことは、

① 地域の食の継承、担い手発掘の機会をつくる
② 地域の健康増進と場づくりを掛け合わせたモデルをつくる

この2つです。

そこでまず①の手段として、「食」という共通テーマに関心のある多世代・多様な価値観の人が集まって仲を深める場づくりを企画しました。

それが、「食と健康の場づくりモニター講座」です。

今回は、新型コロナウイルス対策として、対象者を絞り、参加者の方には「モニター」として講座にご参加いただきました。

参加者は、50-70代が大半を占める、地域で食の継承活動を行う生活研究グループの方、食生活改善で町民の健康増進に努める食生活改善推進員さん、食に関心のある20-40代の方々の、大きく3つのグループの方々です。

講座は2回構成で、ハウス食品さんの「しょく場づくりプログラム」に沿って行いました。

ゲスト講師のハウス食品さんをオンラインで繋いでいます。

第1回では、多様な人々を共通の話題で繋げるために、グループに分かれてそれぞれのテーマの食卓の風景を思い浮かべました。テーマは、お弁当食、日常食、寄合い食。それぞれに、どんな料理をどんな風に提供したいか、提供対象はだれか、それを提供することで対象者にはどんな良いことが起こって欲しいか、など、理想的な食シーンへの想像を膨らませました。

第1回が終わり、第2回までの1週間の間に宿参加者の皆様には宿題に取り組んでいただきました。宿題の内容は、事前アンケートの「この地域でよく見かけるが、あまり料理で使用しない、料理法を知りたい食材」で最も票の多かった「菊芋」で、それぞれの食シーンに合ったレシピを考えてきていただくというものです。

第2回では、宿題で考えてきていただいたレシピを出し合い、それぞれのグループで食シーンを図視化していただきました。

出来上がった作品はこちらです。

Aグループ:お弁当食

タイトル「高齢者寄り添い弁当」

栄養バランスや飲み込みやすさについて考えられた、高齢者に寄り添う優しいお弁当となりました。

Bグループ:寄合い食

タイトル「農家バイキング」

料理名に作り手の名前を入れることで、より親しみを持てるメニューとなりました。

Cグループ:日常食

美味しいのはもちろん、子どもから大人までみんなが楽しく食卓を囲む様子が想像できました。

【講座を開催して感じたこと】

私が、今回の講座を経て感じたことは、

・地域の人は交流の機会を求めている
・現在それぞれに活動している人たちが、繋がるべきところで繋がれば、より心地よく活動していただけるのではないか
・巻き込むことの重要性

です。

それぞれについて、もう少し詳しくお伝えします。

・地域の人は交流の機会を求めている

グループワーク中の一コマ。話が盛り上がっていて楽しそうでした。

今回、参加者の方々から、

「若い人との繋がりができて良かった」

「他の活動者さんと繋がれて良かった」

「地域の食について沢山の知恵を持つ方々と仲良くなれて良かった」

という意見が多く挙げられ、人との繋がりが得られたことでの満足度の高さを感じました。

存在は知っていたけれど、踏み込むまでの動機はなくて、「知り合い」ではない。そんな人も多いのではないかと思います。地域には、まだまだ出会っていない素敵な人が沢山いて、たったひとつの出会いが日常を変える大きなきっかけになるかもしれません。

地域において、人と繋がる機会があり、それを選択できる環境があることは、とても重要なことだと思いました。

・現在それぞれに活動している人たちが繋がるべきところで繋がれば、より心地よく活動していただけるのではないか

講座の中で思いついたアイディアを説明されています。

地域には、それぞれの想いに沿って活動をしている素敵な人たちや団体が沢山あります。
しかし、高齢化により、それらの存続は難しくなってきています。

お互いに重なるところもありますが、個としての活動に止まってしまっているのが現状です。
この課題は、お互いが「繋がる」ことで解決できるのではないかと思います。

互いを知り、踏み込める関係になることで、出来ること、可能性の幅が広がるのではないか。

繋がりは縛りではなく、あくまで心地良い関係性の状態だと思います。

考え方が違うから何だか踏み込み辛い、ではなく、考え方が違うからこそお互いの良さを活かして、可能性を高められる。
そんな繋がりが生まれるきっかけをつくっていきたいです。

・巻き込むことの重要性

参加者の方で、「この講座に呼ばれたから来たが、どんな主旨かがよく分からなかったため、実は参加を渋っていた。しかし、実際に講座に参加して、新しい出会いがあり、来て良かった。」と言ってくださった方がいました。

私は、このことを聞いて、知らず知らずのうちに参加者の方の意欲を抑えてしまっていたことに気づきました。

個人個人は内に秘めた想いを持っているけれど、自分が関わることの価値が分からないから主体的になれない。その価値をきちんと説明して、参加者の意欲を掻き立てるような巻き込み方が出来れば、それが個人の満足度を高めることに繋がり、活動の継続にも大きく関わってくるのだと思いました。

表には出さずとも、この取り組みを求めている人はいて、そんな人にも参加していただけるよう、私たちはもっと地域の方々を巻き込む工夫をするべきだし、巻き込んでもいいのだと感じました。

【最後に】

この講座を通して、私自身多くの発見を得ることができ、参加者の方にとっても、普段の生活では得られなかった、可能性を広げる出会いや繋がりが生まれるきっかけになったのではないでしょうか。この講座を開催して本当に良かったと思います。

機会の輪を広げてより濃い繋がりにしていくために、今回の講座で終わらず次に繋げていきます。

この事業の今後の変化を、是非楽しみにしていてください😊

株式会社SMO南小国 未来づくり事業部
德丸ひかり

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