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【ミライづくりブログ】SMO南小国 未来づくり事業部に所属するコーディネーターたちの、日々の活動を紹介していきます。
2022-02-03

【町役場まちづくり課との取組み】地域課題解決のための戦略思考研修

コーディネーターの佐藤です!
研修の発表会が終わりましたのでご報告いたします(^^)/

今年度、未来づくり事業部では南小国町役場まちづくり課と共同研修に取り組みました。
「地域課題解決のための戦略思考研修」というタイトルで、社会的インパクト評価の考え方を事業設計に取り入れる目的からです。

講師に社会的インパクト評価を専門としている細田幸恵氏と千葉直紀氏を招き、対面での研修とオンラインでの研修を組み合わせておこないました。

研修の最後には、まちづくり課以外の役場の方々に傍聴していただき、今回の取り組みを知っていただくための発表会を開いています。

研修の一番初めは「人口動態の変化」から、今後どのような課題が出てくるかを考えていきました。
そこでは、例えば「若い人が進学や就職で町を出たら戻ってこれない」や「町の産業比率が変わることで、南小国町らしさが失われる」などの課題が想定される結果となりました。

問題構造分析

これをもとに、「なぜ分析」をします。

なぜ分析02

次に、まちづくり課と未来づくり事業部でそれぞれ、ロジックモデルを設定していきました。

ロジックモデルづくり

ここから、話合いを重ねていき、納得のいくロジックモデルの設定に取り組みます。
より、正確なものにしていくために、あいまいな部分を関係者のヒアリングやアンケートを取り入れ、よく分析し、ロジックモデルに反映させることでより正確なものを目指します。

今回、最終的に発表したロジックモデルはこちらです。

まちづくり課のロジックモデル

未来づくり事業部のロジックモデル

まちづくり課では「人口流出を抑える」ことを最終アウトカムとし、ロジックモデルを作成しました。
「若者・地域住民」と「町内事業者」に分けてそれぞれに対するアウトカムを設定しています。

未来づくり事業部では「地域の持続性が高まる」ことを最終アウトカムとするロジックモデルとしました。
中間アウトカムとしては「今の働き方に納得/満足・誇りを持って南小国に残る人が増える」と「生産性を高める仕組みがある」としました。

研修の成果発表会にて、取り組んできたメンバーからは
「地域課題から事業を設計することの重要性は思っていたが、具体的な手法を経験出来て良かった」
「ヒアリングやアンケート調査を通して情報を集め、より正確なものにしたいと思うが、そのデータをどう読むかでロジックモデルに大きな影響があることを経験した」
などの感想が聞かれ、それぞれに研修の成果を得た様子でした。

これから、それぞれの現場において、今回のロジックモデルをブラッシュアップさせながら、より効果的な事業に取り組んでいきたいと思います。

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