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【ミライづくりブログ】SMO南小国 未来づくり事業部に所属するコーディネーターたちの、日々の活動を紹介していきます。
2021-10-23

役場若手職員 まちの産業を知る(SMO/農業編・後半)

みなさん、こんにちは!
未来づくり事業部・コーディネーターの前田です。

前回は、現在進行中の「南小国町役場 若手職員研修」第2回について紹介しましたが、書いている途中で、

「これ、(紹介したいことが多すぎて)長くなるわ…」

となり、“前半”とさせてもらいました(笑)

下記は、その続き(後半)です。
写真盛り沢山でお届けします!

第2回研修・後半は、南小国町の農業(畜産業)がテーマ。

SMO南小国・未来づくり事業部のアグリコーディネーターである宮本さんによる、南小国町の農業に関する講義が行われました。

南小国町の農業の特色は、やはり阿蘇の豊かな水資源と、標高差のある山間地であることが関係してきます。

それらの環境が、どのように農業(農作物)に関係しているかを、宮本さんに丁寧に解説いただきました。
時折、若手職員の皆さんに出す質問など、場の雰囲気を作るのがとても上手で、私も勉強になりました。

この日の研修・前半を担当していただいた荒武さんも、なるほど…と。

座学の後は、この日のフィールドワーク①として、南小国町の吉原地区で農業と畜産業を営む佐藤勝明さんにレクチャーをいただきました。

意外なことに、家業である農業に従事するタイミングでは、牛を育てることには消極的だったという佐藤さん。

様々な過程を経て、今現在の牛を育てながら、そのフンなどを肥料として用い、農業に還元・循環させていく今のスタイルになったとのこと。

佐藤さんの放牧場では、有名な阿蘇の「あか牛」だけではなく、黒牛の放牧も行っているとのことですが、やはり、あか牛が放牧場に放たれ草を食べるこの地域らしい情景には強い思い入れがある様子でした。

佐藤さんの農場では、お米(あきげしき)と、山間地の気温差を利用して、ほうれん草を育てています。

写真は宮本さんですが、ほうれん草好きの私も、この機会に生でほうれん草を食べてみました(笑)

佐藤さんの取り組みの注目点はこれだけではなく、町内で農業・畜産業を志す若者に対し、積極的に支援を行っています。

フィールドワーク②は、その佐藤さんたちの支援を受けながら、3年前から畜産家としてあか牛を育てている前田裕介さんを訪問しました。

前田さんは東海大学在籍時に畜産について学び、牛が草原にいる風景に心を動かされ、会社員として畜産に携わった後に畜産家として独立をされました。

しかし、やはり畜産家として独立をするのは、金銭面でも労働面でも簡単ではなく、佐藤さんをはじめとした地域の方々の協力を経て、現在に至っているとのこと。

農業・畜産に従事する方々も、やはりどの地域も高齢化が進む中で、このような若い担い手を町として支援するためには、行政職員としてどのようなことができるのか。

少しでもそんな課題感や気づきを、前田さんの姿を通して感じてくれたらいいなと。

次回の研修は、南小国町の主要産業である観光宿泊業がテーマです。

個人的には、観光宿泊業に携わっていた者として、煌びやかな部分だけではなく、地域や産業の課題感や、仲居さんの実際の働き方など、現実的な部分にしっかりと目を向けてもらいたいと思っています。

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