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【ミライづくりブログ】SMO南小国 未来づくり事業部に所属するコーディネーターたちの、日々の活動を紹介していきます。
2021-02-18

『食と健康の場づくり事業』紹介① 〜地域の食・文化を受け継ぐ〜

皆さん、こんにちは!
未来づくり事業部の徳丸ひかりです。

先日のイベント時にスタッフが撮影してくれたお気に入りの一枚です。

未来づくり事業部ってどんなことしてるの?
今日はそんな疑問にお答えすべく、今進めている事業の1つである「食と健康の場づくり事業」についてご紹介させていただきます。

この事業は、ハウス食品株式会社さんの「しょく(食・職)場づくりプログラム」を活用した南小国町健康増進事業です。

「食育」「地産地消」「福祉」を軸に、南小国町、SMO南小国、ハウス食品が連携してリソースを持ち寄ることで、それぞれの想いを結び付け、形をつくっていきます。

この事業で表現したいことを、今回は大きく3つのテーマに分けてお伝えします。

地域の食を受け継ぐきっかけづくり

皆さんが「おばあちゃんの味」と聞いて想像するのはどんな料理ですか?

その時に、その土地で採れたものでつくる、おばあちゃんのお母さん、そのまたお母さんから伝わるもの。

たっぷりの愛情がぎゅっと詰まった丁寧で温かい料理。

私は、おばあちゃんがつくる自然の流れに沿った料理が大好きです。

知り合いのおばあちゃんのおうちに遊びに行ったときに出してくれた栗の渋皮煮。葉っぱの形のお皿も添えられたお花も、在るもの全てに温かさを感じます。

昔は、家庭内に、お母さんはもちろん、おばあちゃんもいるのが当たり前だったり、地区ごとに女性の集まりがあったりして、その交流の中で地域の食は受け継がれてきました。

しかし、今はそういった光景を目にすることが少なくなってきて、人から人へ、交流の中での食の継承が途絶えつつあります。

情報が溢れる今、インターネットで検索すれば、ある程度はその情報をもとに形にすることができます。

しかし、情報化されていない想いや知恵は、それを今現在持っている人がいなくなったとき、永久に知ることができません。

「受け継いでほしい」「受け継ぎたい」という想いを繋げる場であり、多様なものが混ざり合って、ワクワクが生まれる、そんな「きっかけ」となる場をつくりたいのです。

人の輪で元気な町をつくりたい

田舎の良さは、顔が見える関係性があること。
それは地域の健康に繋がっていて、人との関わりが地域を活性化させます。

一緒にご飯をつくって、一緒にご飯を食べる。

子どもから、おじいちゃんおばあちゃんまで、それぞれの魅力を持ち合い、「食」を共有することで生まれる繋がりが、家族のような温かい関係性を築いていくのではないかと思います。

地域を持続させる手段

しょく場づくり事業での一コマ

資本主義の世の中で流れが続いていくためには、収益性を生む必要があります。

私たちは、この健康増進事業をパッケージ化することを考えています。

例えば、遠くに住む家族が実家で一人暮らしをする母に向けて、しょく場づくり事業の参加券をプレゼントするのです。

誰かしらと関わりを持ち、自ら動いて自分も周りも満たすものを生み出す。
ものだけではなく、相手の時間を彩るプレゼントもとっても素敵ではないかと思います。

また、この繋がりをきっかけに新たな加工品やメニューの開発を行ったり、そこから新たな雇用を生み出したりすることも考えています。

今、「点」として散らばっているものを、繋げて、流れを生む。
その流れが途絶えないように、気持ちよく、勝手に循環する仕組みを作る。

この事業はその仕組みがつくれるかどうかの実験でもあります。

最後に

「食」は「生きること」。
私たちを形づくるものであり、生きる上で欠かせないことです。

食の場にはまだまだ沢山の可能性があります。

この事業は現在トライアル段階で、これからどのように形を変えていくか、それは未知数です。

今私たちが考えていることは、本当に持続可能なものなのか。
本当に地域にとって必要なことなのか。

進んで、考えて、また進んで。
一歩一歩、この地域にとって一番良いものを、皆で見つけていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆さんにとって、素敵な1日になりますように(*^-^*)

株式会社SMO南小国 未来づくり事業部
德丸ひかり

【追記】

記事の中盤にある「しょく場づくり事業での一コマ」の写真は、先日行った『第1回 食と健康の場づくりモニター講座』の様子です。
講座の詳細につきましては別の記事としてご紹介いたします。

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